急激な円安について。
2022.04.22
ひさびさのコラムになりました。。。
いつもご覧いただきありがとうございます!
外貨建保険ご加入のみなさんにはここ1ヶ月での急激な円安で掛け金のご負担増となり、ご心配をおかけしております。
通常、戦争など有事の際は外国にある資産を売却して現金化して日本に戻すという動きである、有事の円買いで円高になるのがセオリーでした。
ただ、今回円高ではなく円安になっている理由としては3つあると考えます。
ひとつめは、日米の金利差です。
アメリカのFRBは今年からテーパリング(金融緩和の縮小)をしており、今年度は数回に分けて金利を上げていきます。
アメリカ10年国債の利回りをみていただくとその様子がわかります。
それに対して、日本は未だ低金利であり未だに利上げの議論がすすんでいないことが原因かと思われます。
アメリカではインフレ抑制のために利上げをしています。
金利の上昇は景気を減速させ消費を弱め、貯蓄を促す傾向があるからです。
アメリカ在住の友人と連絡をとりましたが、家賃ですら以前の30%増だそうです。。。
ふたつめに、
原油やガスなどコモディティとよばれる現物の価格上昇による貿易赤字や企業利益の圧縮があげられます。
多くのエネルギー資源を輸入にたよる日本には厳しい局面です。
最後は僕自身の考察でもありますが、
海外ほどコロナ以前の日常に戻っておらず経済活動にもブレーキが一定かかったままであることも影響しているかと思います。
という状況下、日本円で資産を守るという選択肢が投資家に無いのかもしれません。
日銀の黒田総裁も金融緩和継続を明言しているので、今の円安の状況は続くのではと思います。
130円を越えたあたりでの日銀の動きに注目したいと思います。